戻る

裏磐梯のゲンジボタルの一生と環境
 ※その年の環境により、時期は前後いたします
写真の様に、AKABEKO観察室のホタルは、今年も成虫となりました。(自然界は7月〜)


 ■裏磐梯のホタル
 7月になると、AKABEKO近隣でホタルの舞いが
 ご覧いただけます。
 まずは大きめのゲンジボタルが、その後に1回り
 小さめのヘイケボタルが幻想的に飛びかいます。
 8月上旬まで見られますが、天候や気温、湿度など
 によって、種類も場所も数も異なります。
 ここではAKABEKOで通年観察しています、
 ゲンジボタル について、簡単にご紹介いたします。
 ■成虫 『7月上旬〜中旬』
 交尾の相手を求めて夜に発光しながらオスが飛び
 ます。メスも発光しますが、あまり飛ばずにオス
 と交信します。
 裏磐梯では夜の8時頃に発光が見られますが、気
 温や湿度によっても状況が変わります。
 成虫は水しか吸収せず、羽化してから1〜2週間で死
 んでしまいます。
 <Akabekoホタル観察室にて撮影 2006.06.10>
 *観察室では自然界より1ヶ月早く成虫となりました。
 ■オスとメスの区別
 お腹に白色部分があり、ここが発光します。
 写真の様に2節が光るのがオスで、メスは1節だけ
 光ります。
 満月の光よりも弱い光で、人工的な光で交信ができ
 なくなってしまいます。(ホタルにとっては光害)
 生物発光(冷光)で、触っても熱くありません。

 <Akabekoホタル観察室にて撮影 2006.06.12>
 ■発光
 ルシフェリン(発光元)とたんぱく質のルシフェラーゼ
 (酵素)との反応で発光の中間化合物ができ、さらに
 酸素と結びついて発光すると言われています。
 この生物発光は、がん細胞の増加や薬の効き目など
 を調べることへの、応用も考えられているそうです。
 当然光ると鳥などの敵に見つかる可能性が高いと
 思われますので、ロマンチックな交信だけでなく、
 食べてもマズイぞっと言っているのかもしれません。
 ■タマゴ『7月中旬〜8月中旬』
  メスは数百個のタマゴを水ゴケに産み付けます。
  1個は1mmにも満たない小さな粒です。
  卵からサナギまで、かすかに光ります。
 ■幼虫『8月中旬〜5月中旬』
  卵は1ヶ月ほどで孵化し、幼虫は水中へと生活の場
  を変えます。
  写真の中央の白っぽいのが幼虫と思われます。

 <Akabekoホタル観察室にて撮影 2005.12.30>
 ■幼虫2
 長い間、水中に暮らしカワニナを食べて脱皮を繰り
 返し大きくなっていきます。
 冬は少し活動が鈍くなる様ですが、食欲は旺盛です。
 成虫の神秘的な光を想像できない、異様な格好で、
 観察室では水底をどうどうと歩いています。

 <Akabekoホタル観察室にて撮影 2006.03.10>
 ■幼虫3
 写真の様にカワニナの貝ににもぐり込んで肉を食べて
 います。(食べるというより吸っている感じがします。)
 1つのカワニナを数日かけて食べている様で、仮に
 1週間に1つ食べるとしても、40コほどは食べて
 いる計算になります。(体長2cm程度)

 <Akabekoホタル観察室にて撮影 2006.03.10>
 ■カワニナ
 ホタルの幼虫が食べているカワニナは、巻貝で、
 観察室の水槽内では、写真の様に多くはガラスに
 くっついています。
 背景の緑はクレソンで、カワニナはこれなどを食
 べています。
 ホタルは食欲旺盛のため、水槽内にはカワニナの
 殻でいっぱいです。

 <Akabekoホタル観察室にて撮影 2006.05.04>
 ■サナギ『5月中旬〜7月中旬』
 幼虫は、雨か多湿の晩に水中から上陸し、土の中に
 潜って土まゆというものを約2週間で作ります。
 さらにまゆの中で1ヶ月半でサナギに変態します。
 そして夏、また我々に魅惑的な光を見せてくれる
 成虫となって土から出てきます。